今月の投資環境
【今年は個人消費の活発化に期待、需給面では自社株買いが支え】
◆今年は実質賃金上昇に伴う個人消費の活発化が日本株を押し上げる力になると考える。日銀の植田総裁は12月25日に経団連が開いた会合で、25年の見通しに関して「(賃金と物価の)好循環が一段と強まる」と発言。OECD(経済開発協力機構)も12月4日に発表した世界経済見通しで、実質賃金の上昇による個人消費の活発化や製造業の国内回帰による設備投資の増加を理由に25年の日本経済が堅調に推移すると予測している。昨年を振り返ると、米国経済が物価高の中で想定以上の強さを見せ、世界経済を力強く牽引した…